佐渡ヶ島は隠れたフルーツ王国
実は佐渡ヶ島は、恵まれた気候により多種多様な果物が栽培できる隠れた「フルーツ王国」なのです。りんごの南限、ミカンの北限とも言われる奇跡の島!
北緯38度線によって島が二分される佐渡島は野菜や果物の多くの品種が出来る土地です。
そんな佐渡島ですが、佐渡市羽茂(はもち)地区が代表産地であり全国にも出荷されるブランド柿があります。
佐渡のブランド柿おけさ柿
佐渡ヶ島の柿といえば、全国にも出荷される、ブランド柿として名高い「おけさ柿」。種の無い柿で、佐渡の民謡「佐渡おけさ」から名付けられました。
私の実家も親戚が柿農家をしており、時期になるとたくさんの柿をお裾分けしてもらえます!
おけさ柿は八珍柿(はっちんがき)ともいう?
実は、「おけさ柿」という呼称は、品種名ではなく「商標名」です。品種としては「平核無柿(ひらたねなしがき)」と、「刀根早生(とねわせ)」という2品種が出回っているそう。
さらに、おけさ柿は元々は「八珍柿」と呼ばれていました。種のない柿は全国にも珍しく、世にも珍しい柿だということから、越後七不思議の八番目にあたるとして、新潟県農事試験場が名付けたそうです。
おけさ柿は渋柿?
柿には、収穫後そのまま食べることができる「甘柿」と、渋抜きをしないと食べられない「渋柿」の2種類がありますが、おけさ柿は渋柿なので、収穫後に渋抜きをする必要があります。
かきの渋味はタンニン物質のシブオールによるもの。渋抜きによって、このシブオールを「水溶性」から「不溶性」に変化させることで、口の中で渋みを感じなくさせることができるのだとか。
この渋抜きを行うことで、甘柿にはない柔らかな肉質となり、おけさ柿特有のとろけるような甘さが味わえます。
柿の美容効果と健康効果
昔から「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われるほど、柿は栄養価が豊富なフルーツです。
柿には、みかんの2倍の量が含まれているビタミンCやビタミンA、さらには、βークリプトキサチンや、カリウム、タンニン、食物繊維などが豊富に含まれていて、大変優秀な果物なのです。
まずはビタミンC。柿をひとつ食べれば、一日の必要量を補えるほどビタミンCが豊富です。ビタミンCは活性酸素の抑制により、お肌のシミ、そばかすなどの予防や、しわ、たるみなどの美肌効果が期待ができます。これは女子にとってはとても嬉しい効果ですね!
また、β-カロテンは、ビタミンCと同じく強い抗酸化作用を持つ成分で、ビタミンCと一緒にに摂取することで相乗作用が期待できるため、肌荒れなどに効果的だそうです。これも嬉しすぎです!
そして、ペクチン。ペクチンは食物繊維のことで、水溶性と不溶性の2種類があります。柿に含まれるペクチンはそのほとんどが水溶性で、コレステロールの吸収を抑制する働きがあるためダイエットをしたい方にオススメです。
また、「タンニン」、「カテキン」、「フラボノイド」など、柿には多くのポリフェノールが含まれています。その量はなんと赤ワインの10倍、お茶の30倍。血液をサラサラにして動脈硬化を予防する効果があります。
その他にも、柿には病気に対する抵抗力を高めたり、肝機能向上による二日酔いの防止や、抗ガン作用、利尿作用、整腸作用、血圧を下げる作用、殺菌作用など、非常に多くの効能があります。
食べすぎには注意!
柿は豊富な栄養分を含んでいる果物ですが、一度に食べ過ぎはよくありません。一度にあまり食べすぎると体を冷やしたり、鉄とタンニンが結びつき鉄分の吸収が妨げられることもあるようです。そのため、冷え性や貧血気味の方は一度に沢山の量を摂るのは控えた方が良いみたいです。
おけさ柿を美味しく食べるために
出荷直後はサクッと硬めの食感になっています。少し日を置くと、おけさ柿ならではの、とろけるような食味に。
これは好みの問題ですが、私は堅めのぱっりっとした柿が好きなので、できるだけ早めに食べるようにしています。冷蔵庫に保管すると、3日~4日程度は、熟すのを遅らせられます。でも少し柔らかめのほうが甘味も強くその方が好きな人もいます。
万が一、渋味が残っているようであれば、密封した状態で、暖かい所に2日~3日置くと渋みが抜けるそうですよ。
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